介護施設の利用を考えている高齢者の数は年々増加しており、各地には一人ひとりの利用者のニーズに合う介護サービスの提供に力を入れている施設が多くあります。そうした状況の中、入居する家族にとって理想的な介護施設を選びたいと思う人は多いでしょう。

理想的な介護施設を選ぶためには、早い時期に身近な地域にある施設に問い合わせをして、生活相談員やケアマネジャーなど専門職に入居に関することや、サービスの内容について詳しく教えてもらうことが大切です。
特に、オープンしたばかりの介護施設は入居を希望する高齢者が多く集まる傾向があります。そのため余裕を持って手続きを取るのがポイントです。

また、家族に向いている介護サービスの選び方について迷っている時には、実際に介護施設でサービスを利用している人の体験談を参考にする方法もあります。
入居者の受け入れをしている介護施設の中には、週末を中心に施設見学会や相談会を開催しているところも少なくありません。そこで、入居後に不安なく生活を送るために、必ず気になる施設の見学をして、居室や食堂、浴室などの様子や介護士をはじめとしたスタッフの対応、三食の食事の内容などを確認することが重要です。
なお、施設によっては認知症や身体障害のある入居者のニーズに対応するため、オーダーメードのサービスを扱っているところもあります。そこで、要介護度が高い人や手厚いサポートを希望する人は、時間を掛けてそれぞれの介護施設で行われているサービスの内容に目を向けることが肝心です。